🦷義歯(入れ歯)治療とは?

義歯(入れ歯)治療は、失った歯とその周囲の組織を、取り外し可能な装置で補う治療方法です。歯の一部を失った場合に使用する「部分入れ歯」と、片方の顎ですべての歯を失った場合に使用する「総入れ歯」があります。
入れ歯は、お口の状態に合わせて製作し、噛む機能や発音、見た目を整えることを目指します。装着後は、お口になじませるための調整や、定期的な確認・メンテナンスが必要です。
失った歯を補う方法には、入れ歯のほかにブリッジやインプラントなどがあります。残っている歯や歯ぐき、顎の骨、噛み合わせ、全身状態、ご希望などを確認し、治療方法を検討します。
🦷当院の義歯治療の特徴

保険診療・自由診療に対応
保険診療と自由診療では、使用できる材料や設計、費用などが異なります。それぞれの特徴と注意点をご説明し、ご相談のうえ治療方法を決めます。
歯科技工士と連携して製作
診査や型取りで得られた情報をもとに、歯科技工士と連携して入れ歯を製作します。歯の色や形についても、ご希望を伺いながら検討します。
お口の状態に合わせた設計
残っている歯や歯ぐき、顎の形、噛み合わせなどを確認し、お口の状態に合わせて設計します。
装着後の調整・修理にも対応
入れ歯は、装着後に痛みやゆるみ、噛みにくさなどが生じることがあります。状態を確認し、必要に応じて調整や修理を行います。
インプラントを用いた義歯にも対応
お口や全身の状態に応じて、インプラントを支えとして使用する入れ歯も選択肢になります。通常の入れ歯とは治療方法・期間・費用・リスクが異なるため、詳しくご説明します。
🦷このようなお悩みはご相談ください

- 歯を複数本失っている
- 片方の顎で、すべての歯を失っている
- 現在使用している入れ歯に痛みや違和感がある
- 入れ歯がゆるい、または外れやすい
- 入れ歯で噛みにくい、話しにくい
- 入れ歯・ブリッジ・インプラントの違いを知りたい
- 費用や治療期間を比較して治療方法を選びたい
現在お使いの入れ歯の調整・修理についてもご相談いただけます。診察や必要な検査を行い、お口の状態とご希望を踏まえて治療方法をご説明します。
🦷治療期間
入れ歯の製作期間や通院回数は、入れ歯の種類、失った歯の本数、残っている歯や歯ぐきの状態、必要な処置などによって異なります。
- 保険診療の入れ歯
一般的なケースでは、製作から装着まで2~4回程度の通院、2~4週間程度が目安です。 - 自由診療の入れ歯
材料や設計、製作工程によって異なりますが、3~7回程度の通院、2~12週間程度が目安です。 - インプラントを使用する入れ歯
インプラントの本数や顎の骨の状態などによって異なりますが、8~10回程度の通院、6~8か月程度が目安です。骨を増やす処置などが必要な場合は、さらに期間がかかることがあります。
虫歯・歯周病の治療や抜歯などが必要な場合は、入れ歯を製作する前に処置を行うことがあります。また、入れ歯の装着後も、お口になじませるために複数回の調整が必要になる場合があります。
※診察・検査後に、治療内容やおおよその期間・通院回数をご説明します。
⚠ 治療中の注意事項
- 入れ歯は複数の工程を経て製作します。通院を中断すると、お口の状態が変化して型取りや噛み合わせの確認をやり直す場合があります。
- 残っている歯に虫歯や歯周病がある場合、入れ歯を製作する前に必要な治療を行うことがあります。
- 抜歯後は、歯ぐきや顎の形が変化します。状態が落ち着くまで待ってから入れ歯を製作する場合や、製作後に調整・修理・作り直しが必要になる場合があります。
- 製作途中で痛みや腫れ、お口の状態の変化が生じた場合はお知らせください。
治療前に確認が必要なケース
- 嘔吐反射が強く、型取りや入れ歯の装着が難しい場合は、型取りの方法や入れ歯の形などを検討します。
- 歯ぐきや粘膜に傷・炎症などがある場合は、先に必要な処置を行うことがあります。
- 持病がある方、服用中の薬がある方、材料へのアレルギーがある方は、治療前にお知らせください。
- お口の状態によっては、ご希望の種類や設計の入れ歯を使用できない場合があります。
治療後の注意事項
- 新しい入れ歯は、違和感や話しにくさ、噛みにくさ、痛みなどが生じることがあります。必要に応じて調整を行います。
- 初めはやわらかく小さく切った食べ物から練習し、左右でバランスよく噛んでください。
- 痛みや傷、強いゆるみがある場合は、無理に使い続けたりご自身で削ったりせず、当院までご連絡ください。
- 入れ歯は毎日取り外して清掃し、残っている歯・歯ぐき・舌なども清潔に保ってください。
- 原則として就寝時は入れ歯を外します。ただし、お口の状態によって異なるため、歯科医師から個別の指示がある場合はその指示に従ってください。
- 入れ歯を使用している間も、歯ぐきや顎の形、噛み合わせは変化します。定期的な検診と調整を受けてください。
🦷当院で扱う入れ歯の種類

保険診療の部分入れ歯・総入れ歯
保険診療では、使用できる材料や設計に基準があります。主にレジンと呼ばれる樹脂を使用し、部分入れ歯では、残っている歯に金属の留め具をかける場合があります。
金属床義歯(自由診療)
入れ歯の床の一部に金属を使用します。設計によって床を薄くでき、食べ物や飲み物の温度が伝わりやすいことが特徴です。使用する金属や設計は、お口の状態に合わせて検討します。
ノンクラスプ義歯(自由診療)
見える部分に目立つ金属の留め具を使用しない部分入れ歯です。使用する材料や設計によって特徴が異なり、強度や支持を補うために金属を併用する場合もあります。
インプラントオーバーデンチャー
顎の骨に埋め込んだインプラントを支えとして、入れ歯を安定させる治療方法です。患者さんご自身で取り外して清掃します。外科手術が必要であり、通常の入れ歯とは治療期間・費用・主なリスクが異なります。
※使用できる入れ歯の種類や材料、設計は、残っている歯・歯ぐき・顎の骨・噛み合わせなどの状態によって異なります。
※オールオン4・オールオン6は、インプラントで支える固定式の治療です。
🦷料金

インプラントを使用した義歯の料金は、専用ページでご案内しています。
※料金はお口の状態や治療内容によって異なります。
※保険診療の料金は、負担割合や使用する材料などにより異なります。
※診査・診断、事前の治療、装着後の調整・修理・作り直しには、別途費用がかかる場合があります。
※自由診療については、診査後に詳しいお見積もりをご案内します。
🦷治療の流れ
義歯(入れ歯)は、お口の状態や噛み合わせを確認しながら、一人ひとりに合わせて製作します。
初診では、お悩みやご希望を伺い、レントゲン撮影など必要な検査を行います。検査結果をもとに、入れ歯の種類や治療期間、費用についてご説明します。
入れ歯を支える歯や歯ぐきに問題がある場合は、先に必要な治療を行います。その後、お口の型取りと噛み合わせの記録を行い、必要に応じて仮合わせをしながら、見た目や装着感を確認します。
完成した入れ歯を装着した後は、噛み合わせや当たり具合を細かく調整し、着脱方法や毎日のお手入れについてご案内します。快適に使用するためには、装着後も定期的な確認と調整が大切です。
※お口の状態や入れ歯の種類によって、治療工程や通院回数は異なります。

🦷よくある質問(FAQ)
Q. 歯を失ったまま放置するとどうなりますか?
A. 歯を失ったままにすると、隣の歯が傾いたり、噛み合っていた歯が移動したりして、噛み合わせが変化することがあります。残っている歯への負担が増える可能性もあるため、放置せず、早めに歯科医院へご相談ください。
Q. 入れ歯に慣れるまで、どのくらいかかりますか?
A. 慣れるまでの期間には個人差があります。使い始めは違和感、話しにくさ、噛みにくさなどを感じることがありますが、調整を重ねることで少しずつ使いやすくなります。痛みが続く場合は、無理に使用せずご相談ください。
Q. 入れ歯は見た目で分かりますか?
A. 入れ歯の種類や設計、歯を失った位置によって異なります。金属の留め具が見える場合もありますが、金属の留め具を使用しないノンクラスプ義歯など、見た目に配慮した選択肢もあります。ご希望を伺い、お口の状態に合った方法をご提案します。
Q. 入れ歯とブリッジの違いは何ですか?
A. 入れ歯は取り外して清掃でき、複数の歯を失った場合にも対応しやすい治療方法です。ブリッジは両隣の歯などを支えとして、人工歯を固定する治療方法です。
適している方法は、失った歯の本数や位置、残っている歯の状態などによって異なります。
Q. 入れ歯とインプラントの違いは何ですか?
A. 一般的な入れ歯は取り外し式で、比較的短い期間で製作できます。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を支える治療方法です。
手術の有無、治療期間、費用、お手入れ方法などが異なるため、お口と全身の状態を確認したうえで治療方法を検討します。
Q. 保険診療と自由診療の入れ歯は何が違いますか?
A. 保険診療の入れ歯は、使用できる材料や設計に一定の決まりがあります。自由診療では、金属床義歯やノンクラスプ義歯など、装着感、見た目、強度に配慮した材料や設計を選べます。
それぞれに特徴があるため、ご希望やお口の状態、費用を踏まえてご案内します。
Q. 入れ歯のお手入れはどのように行いますか?
A. 食後は入れ歯を取り外し、流水と入れ歯専用ブラシで清掃してください。残っている歯や歯ぐき、舌のお手入れも必要です。
原則として就寝時は入れ歯を外し、乾燥しないよう水または指定された方法で保管します。入れ歯の材質によって使用できる洗浄剤が異なるため、歯科医師または歯科衛生士の説明に従ってください。
Q. 入れ歯が壊れたり、合わなくなったりした場合は修理できますか?
A. 破損の程度や入れ歯の状態によっては修理できます。ご自身で接着剤などを使用すると、正しく修理できなくなる可能性があるため、そのままの状態でお持ちください。
歯ぐきや顎の骨は時間とともに変化するため、痛みやゆるみがなくても定期的な確認をおすすめします。
🦷治療に伴うリスク・副作用
義歯(入れ歯)治療では、次のような症状や変化が生じる可能性があります。
- 装着直後は、異物感、痛み、圧迫感、吐き気、唾液量の変化などが生じることがあります。
- 入れ歯の形や大きさによっては、発音しにくい、食べ物を噛みにくいと感じることがあります。
- 入れ歯が歯ぐきに強く当たると、傷や口内炎が生じることがあります。
- 部分入れ歯では、入れ歯を支える歯に負担がかかる場合があります。また、清掃状態によっては、支えとなる歯のむし歯や歯周病のリスクが高まります。
- 歯ぐきや顎の骨は時間とともに変化するため、入れ歯にゆるみやずれが生じ、調整・修理・作り直しが必要になることがあります。
- 清掃が不十分な場合は、口臭、粘膜の炎症、細菌や真菌の増殖につながることがあります。
- 使用する材料によっては、まれにアレルギー反応が生じることがあります。
入れ歯は装着して終了ではなく、使用しながら調整していく治療です。痛み、外れやすさ、噛みにくさなどがある場合は、ご自身で削ったり修理したりせず、歯科医院へご相談ください。
※症状の現れ方や入れ歯への慣れ方には個人差があります。
🦷まとめ
義歯(入れ歯)は、失った歯を補い、食事や会話などのお口の機能を支える治療方法です。
保険診療の入れ歯をはじめ、金属床義歯、ノンクラスプ義歯、インプラントオーバーデンチャーなど、さまざまな選択肢があります。適した入れ歯は、失った歯の本数や位置、残っている歯や歯ぐきの状態、ご希望、費用によって異なります。
当院では、お口の状態と噛み合わせを確認し、それぞれの入れ歯の特徴や注意点をご説明したうえで治療方法をご提案します。現在お使いの入れ歯の痛み、ゆるみ、噛みにくさ、見た目などでお困りの方もご相談ください。
この記事の編集・責任者は歯科医師の杉田一馬です。