1. インプラント義歯治療とは?
インプラント義歯治療とは、歯を全て失ってしまった方の顎の骨に、2〜6本程度のインプラントを埋入し、支えにすることによって、総義歯(総入れ歯)をしっかり固定する治療法です。従来の義歯に比べてズレにくく、安定性や咀嚼力が格段に向上します。
※通常のインプラント治療についてはこちらをご参照ください。
2. 当院のインプラント義歯治療の特徴
・インプラント専門医と連携し、安全で高精度な治療を提供
・2〜6本のインプラントを使用し、総入れ歯をしっかりと安定させる
・インプラントを用いた固定式・着脱可式両タイプの義歯に対応
3. こんな症状でお困りの方に
- 総入れ歯が合わず、すぐ外れてしまう
- 噛みにくく、硬いものが食べられない
- 入れ歯の異物感・違和感がつらい
- インプラントに興味はあるが、すべての歯に入れるのは難しいと感じている
4. 治療期間
- 初診~診査診断・治療計画作成、インプラント埋入後3〜6ヶ月の治癒期間を経て、義歯作製・装着まで1~2ヶ月程度かかります。(初診から約4~8ヶ月程度かかります。)
- 治療計画や骨の状態により、即時負荷(当日装着)が可能なケースもあります。
5. ⚠ 治療中の注意事項
- インプラント埋入手術の直後は、腫れや痛み、内出血などが出る場合があります
- 手術当日は激しい運動・飲酒・喫煙を避けてください
- 治療期間中は既に使っている入れ歯を改造して使う場合があります。その際、食事や発音等がしずらくなる場合があります。
6. ⚠ 治療を受けられない人
- 骨量が極端に少ない場合(骨造成が必要なケースあり)
- 全身疾患(糖尿病・心疾患など)が安定していない方
- 重度の喫煙習慣があり、術後の感染リスクが高い方
7. 🦷 治療後の注意事項
- 義歯は毎日取り外して洗浄し、清潔を保ちましょう
- インプラント部位のメンテナンスを定期的に受けることが推奨されます。
- 定期的に歯科医院で義歯の適合やインプラントの状態をチェックすることが推奨されます。
8. 🦷 インプラント義歯治療の種類
種類 | 特徴 |
---|---|
インプラントオーバーデンチャー | 歯を全て失ってしまった方に、2〜4本のインプラントを支えにして、着脱式の総入れ歯を固定する治療。総入れ歯と比べて、インプラントを支えとするため、ずれにくく、しっかり噛める。また、着脱式で手入れがしやすく、オールオン4・オールオン6に比べて、費用を抑えることができる。 |
オールオン4・オールオン6 | 歯を全て失ってしまった方に、4〜6本のインプラントを支えにして、非着脱式の総入れ歯を固定する治療。インプラントオーバーデンチャーと比べて、こちらは非着脱式となり、見た目と機能性に優れ、自分の歯と同じように噛めるが、非着脱式のため、メンテナンスを怠ると、口臭やインプラント体の脱離の原因となることがあるので注意が必要。 |
9. 🦷 料金
治療内容 | 所要時間 | 費用(税込) |
インプラントオーバーデンチャー(2本)(片顎) | 約4〜8ヶ月(症例により異なる) | 1,320,000円(インプラント・義歯作成含む) |
インプラントオーバーデンチャー(4本)(片顎) | 約4〜8ヶ月(症例により異なる) | 1,980,000円(インプラント・義歯作成含む) |
オールオン4(片顎) | 約4~8ヶ月(症例により異なる) | 4,620,000円(インプラント・義歯作成含む) |
オールオン6(片顎) | 約4~8ヶ月(症例により異なる) | 5,280,000円(インプラント・義歯作成含む) |
※インプラント治療前に専門医による初回診査診断料として11,000円(税込み)かかります。
※お口の状態によってインプラントの本数は異なるため、詳しくは専門医にご相談ください。
※顎の骨の状態によってはインプラント埋入時に治療オプションが必要になる場合があります。
※治療オプションについてはこちらをご参照ください。
※費用には、手術・義歯製作が含まれます。
※治療完了後の義歯調整の費用は別途発生します。予めご了承ください。
※扱っているインプラントメーカー等に関してはこちらをご参照ください
10. 🦷 治療の流れ
- 初診・カウンセリング → 歯の状態を診断し、治療計画を立案
- CT検査・シミュレーション → 骨の状態を詳細に把握し、適切な治療方法を決定
- 1次手術(インプラント埋入) → 顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込む
- 治癒期間(3~6か月) → 骨と結合するまで待機
- 型取り・義歯作成・装着(1~2か月) → インプラントに義歯を装着
- 定期メンテナンス → 長期間使用していただくため、定期検診を実施
11. 🦷 よくある質問(FAQ)
Q. インプラント義歯と通常の入れ歯との違いはなんですか?
A. 通常の入れ歯と違い、インプラント義歯は、顎の骨にしっかり固定されるため、ズレや外れが少なく、噛む力も大きく向上します。
Q. インプラントオーバーデンチャーとオールオン4・6の違いはなんですか?
A. インプラントオーバーデンチャーは2〜4本のインプラントを支えにした着脱式の義歯で、手入れがしやすく費用も比較的抑えられます。一方、オールオン4・6は4〜6本のインプラントを使用した非着脱式の固定型義歯で、見た目や咬合力に優れ、自分の歯のようにしっかり噛めるのが特徴です。ライフスタイルやご希望に合わせてご提案いたします。
Q. インプラントオーバーデンチャーの寿命はどれくらいですか?
A. インプラントオーバーデンチャーは、正しいケアと定期的なメンテナンスを行えば10年以上使用できるといわれています。インプラント体自体の寿命は10年以上持つケースもあり、義歯部分は5〜10年ごとに作り替えや調整が必要になることがあります。日々の清掃やメンテナンスの有無で寿命は大きく左右されるため、毎日の丁寧なケアと3〜6ヶ月ごとの歯科医院でのチェックが重要です。
Q. インプラントオーバーデンチャーが壊れたら修理できますか?
A. はい、多くの場合、インプラントオーバーデンチャーの破損は修理が可能です。義歯部分の破損(ひび割れ、人工歯の脱落など)は、状態によって当日中に修理できることもあります。インプラントと接続するアタッチメント部分の破損や摩耗は、部品交換が必要な場合があります。定期的なメンテナンスで早期発見・早期対応が可能なため、少しでも違和感を感じたら早めにご相談ください。
Q. 義歯は自分で外せますか?
A. 着脱式タイプの場合はご自身で取り外しできます。固定式の場合は歯科医院での管理となります。
Q. オールオン4・6の寿命はどれくらいですか?
A. オールオン4・6に使用するインプラント体は、適切なメンテナンスと正しいケアを行えば10年以上使用できることもあります。固定式のフルブリッジ部分については5〜10年を目安に調整や作り替えが必要になることがあります。歯ぎしりや清掃不良、メンテナンスの間隔が空くと寿命が短くなる可能性があるため、毎日の丁寧なケアと歯科医院での定期検診(3〜4ヶ月に1回)が長持ちのカギとなります。
Q. オールオン4・6が壊れたら修理できますか?
A. はい、多くの場合、オールオン4・6の上部構造(ブリッジ部分)は修理や再製作が可能です。人工歯の欠けや脱離、スクリューのゆるみなどは、状態によっては当日対応や数日以内での修復が可能です。ただし、土台となるインプラント本体に問題がある場合は、再治療や再手術が必要となることもあります。違和感や破損を感じた場合は、早めにご相談ください。
Q. オールオン4・6は自分で取り外しができないとのことですが、口臭は気になりますか?
A. オールオン4・6は固定式のため、ご自身で取り外して清掃することはできません。そのため、毎日の丁寧なブラッシングに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスが非常に重要です。清掃が不十分だと、プラークや食べかすが溜まり、口臭やインプラント周囲炎の原因になる可能性があります。定期的なクリーニングと正しいホームケアを行えば、口臭の心配は最小限に抑えることができます。
Q. メンテナンスの頻度はどれくらいですか?
A. 一般的には3〜6ヶ月ごとの定期検診が推奨されます。毎日の清掃と定期的なメンテナンスで、長期的に快適に使用できます。
Q. インプラントオーバーデンチャーとオールオン4・6では、メンテナンス頻度に違いはありますか?
A. はい、あります。インプラントオーバーデンチャーは着脱式のため、毎日の清掃が比較的簡単で、ご自身での手入れがしやすいですが、義歯の脱着やインプラントの清掃状態をチェックするため、3〜6ヶ月ごとの定期検診が必要です。一方、オールオン4・6は固定式で取り外しができないため、歯科医院でのプロフェッショナルなクリーニングやチェックが特に重要です。こちらも3〜4ヶ月に1回の定期メンテナンスが推奨されます。
Q. オールオン4・6のメンテナンスが不十分だとどうなりますか?
A. オールオン4・6は固定式で自分では取り外しができないため、清掃が不十分な状態が続くと、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。さらに、プラークや食べかすの蓄積により口臭の原因にもなります。最悪の場合、インプラントが抜けてしまうリスクもあるため、歯科医院での定期的なメンテナンス(3〜4ヶ月に1回)と、毎日の正しいブラッシングが必須です。
Q. インプラントオーバーデンチャーのお手入れは大変ですか?
A. インプラントオーバーデンチャーは着脱式のため、通常の入れ歯と同様にご自身で取り外して洗浄することができます。毎日の洗浄と、インプラント部分のケア(専用ブラシやフロスを使用)が必要ですが、慣れれば特別に大変なことはありません。また、3〜6ヶ月ごとの定期検診で義歯とインプラントの状態をチェックし、調整や清掃を行うことで長持ちさせることが可能です。
Q. インプラントオーバーデンチャーのメンテナンスが不十分だとどうなりますか?
A. インプラントオーバーデンチャーは着脱式でお手入れしやすいのが特徴ですが、メンテナンスを怠るとインプラント周囲に汚れが溜まり、炎症(インプラント周囲炎)を引き起こすリスクがあります。また、義歯とインプラントの接続部の緩みや破損、口臭、粘膜の炎症などのトラブルが起こることもあります。3〜6ヶ月ごとの定期検診でのチェックと、毎日の丁寧な清掃が長期使用の鍵となります。
12. ⚠ 治療に伴うリスク
- 治療後に、メンテナンスを怠ってしまったり、お手入れが出来ていない場合、インプラント周囲炎(歯周病のような症状)が起きる可能性があり、インプラント体が脱離してしまう可能性があります。
- 外科手術に伴い、腫れ・痛み・内出血などが一時的に出ることがあります。
- インプラントと骨の結合が得られない場合は再手術が必要になる可能性があります。
まとめ
インプラントを用いた義歯治療は、「外れにくく、しっかり噛める入れ歯」を実現する革新的な治療法です。今の入れ歯にお悩みの方や、もっと快適に過ごしたい方は、まずはご相談ください。