義歯(入れ歯)治療とは?
義歯(入れ歯)治療とは、失った歯を補うために、取り外し可能な人工の歯を装着する治療方法です。部分入れ歯と総入れ歯があり、噛む機能や見た目の回復、発音の改善などを目的に行われます。
当院の義歯治療の特徴
・保険診療・自由診療の両方に対応
・専門技工士と連携し、見た目やフィット感にこだわった入れ歯を製作
・噛み合わせや顎の動きを正確に把握した精密な設計
・調整や修理も柔軟に対応し、長期使用に配慮
・インプラントを用いた義歯治療にも対応可能
※インプラントを用いた義歯治療については詳しくはこちらへ
こんな症状でお困りの方に
- 歯を複数本失ってしまった方
- 歯を全て失ってしまった方
- インプラントやブリッジが難しいと言われた方
- インプラント治療やブリッジ治療に抵抗がある方
- できるだけ費用を抑えながら、噛める治療をしたい方
- 以前作った義歯が合わずに困っている方
治療期間
- 保険診療で作成する義歯…お口の状態にもよりますが、通常2〜4回の通院(2〜4週間程度)で製作・装着が可能です。
- 自由診療で作成する義歯…お口の状態にもよりますが、通常3~7回の通院(2~12週程度)で製作・装着が可能です。
- インプラントを用いて作成する義歯…お口の状態にもよりますが、通常8回~10回の通院(6ヶ月~8ヶ月程度)で製作・装着が可能です。
※インプラントを用いた義歯治療の治療期間については詳しくはこちらへ
治療中の注意事項
- 治療を中断してしまった場合、再度作り直しになってしまう恐れがあります。
- 義歯の支えとなる歯に問題がある場合は入れ歯治療前に処置が必要となります。
治療を受けられない人
- 強い嘔吐反射があり、型取りが困難な場合(応相談)
治療後の注意事項
- 初めての義歯は違和感や痛みを感じやすいです(慣れるまで調整が必要)
- 調整が必要な場合は、治療終了後も数回通院いただくこともあります
- 痛みやゆるみがある場合はすぐにご相談ください
- 装着後はこまめな洗浄と、就寝前の取り外しを習慣にしてください
- 慣れるまではやわらかい物から食べ始めてください
当院で扱う入れ歯の種類
入れ歯の種類 | 特徴 |
---|---|
部分入れ歯・総入れ歯(保険診療) | 保険適用内で製作可能。厚みがあり違和感が出やすいが、経済的負担は少ない |
金属床義歯(自由診療) | 金属を使用しているため、保険診療で作成する義歯に比べて、薄くて熱伝導性が良く、装着感に優れる。丈夫で壊れにくい |
ノンクラスプ義歯(自由診療) | 金属のバネがないため見た目が自然。柔らかい素材で装着感も良好。また、金属を併用することも可能なため、その場合、金属床義歯の特性も付与することが可能 |
インプラントオーバーデンチャー | インプラントで義歯を固定する方式。安定性・咀嚼力が高く、ずれにくい |
オールオン4/オールオン6 | インプラントと連結したフルブリッジ型の義歯。総入れ歯の不安定さを解消し、快適な使用が可能 |
※当院で扱う金属床義歯・ノンクラスプ義歯については以下のブランドを取り扱っています。詳しくはこちらをクリックしてください。
※インプラントオーバーデンチャー・オールオン4/オールオン6については詳しくはこちらへ
料金
治療内容 | 所要時間 | 費用(税込) |
部分入れ歯・総入れ歯(保険診療) | 約2〜4回 | 約5,000〜15,000円(3割負担) |
金属床義歯(自由診療) | 約3〜7回 | 設計・素材・作成する歯の本数により異なる |
ノンクラスプ義歯(自由診療) | 約3〜7回 | 設計・素材・作成する歯の本数により異なる |
※保険診療・自由診療ともに、義歯作成前の診査診断・完成後の調整・破損時の修理料は別途かかります。
※インプラントオーバーデンチャー・オールオン4/オールオン6の料金については詳しくはこちらへ
治療の流れ
- 初診カウンセリング・レントゲン撮影・診査診断→ 欠損部及び歯の状態を確認
- 現状説明及び治療計画提案・説明→ 診査診断結果を元に現状説明を行い、治療計画提案・説明
- 必要に応じて支台となる歯の処置を実施→ 支台となる歯に問題が認められる場合は義歯治療前に処 置を実施
- 義歯型取り
- 噛み合わせの型取り(状態によって義歯の型取りと同じ日に行う場合もあります)
- 仮合わせ(必要に応じて)
- 完成義歯の装着・噛み合わせ調整
- 装着後のチェック・使用指導
よくある質問(FAQ)
Q. 歯を失った状態を放置するとどうなりますか?
A. 歯を失ったまま放置すると、両隣の歯が倒れてきたり、噛み合っていた歯が伸びてきたりして噛み合わせが乱れます。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まり、顎関節に負担がかかることもあります。さらに、噛む力のバランスが崩れ、他の歯の寿命にも影響する可能性があります。
Q. 入れ歯はどれくらい長持ちしますか?
A. 入れ歯の寿命は素材や使用状況によって異なりますが、保険診療の入れ歯で約3〜5年、自由診療で作成する、金属床やノンクラスプ義歯で5〜10年が目安です。毎日の清掃と定期的な調整を行うことで、より長く快適に使用することができます。
Q. 入れ歯は見た目でわかりますか?
A. 保険診療の入れ歯はレジン素材で厚みがあり、金属のバネが見えることもあるため、見る人によっては気づかれることがあります。自由診療のノンクラスプ義歯や金属床義歯であれば、目立ちにくく自然な見た目に仕上げることが可能です。見た目が気になる方には審美性に配慮した入れ歯をおすすめしています。
Q. 入れ歯とブリッジの違いはなんですか?
A. 入れ歯は取り外し式で複数の歯を補える治療法です。保険適用もあり費用が比較的抑えられますが、装着感に慣れが必要です。一方ブリッジは保険適用もあり、固定式で、両隣の歯を支えにして人工歯を装着します。自然な見た目と噛み心地がありますが、支台の歯を削る必要がある点がデメリットです。
Q. 入れ歯とブリッジはどちらの方が長持ちしますか?
A. 一般的にブリッジの方が固定式で安定しているため、しっかりケアすれば長期間使用できます。保険診療の銀歯のブリッジで3〜5年、自由診療のジルコニアブリッジで10年以上持つこともあります。一方、入れ歯は取り外し式である分、破損やゆるみなどの調整が必要になることもあります。いずれも定期的なメンテナンスが重要です。
Q. 入れ歯とインプラントの違いはなんですか?
A. 入れ歯は取り外し可能で、複数の歯を一度に補える治療法です。比較的安価で短期間に作製できますが、違和感や噛む力に限界があることもあります。インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む固定式の治療で、見た目や噛む力が自然に近く、長期的な安定性に優れますが、治療期間は入れ歯より長くなります。
Q. 入れ歯とインプラントはどちらの方が長持ちしますか?
A. 一般的にはインプラントの方が長持ちするといわれており、適切なケアをすれば10〜20年以上使用できることもあります。入れ歯は保険診療で3〜5年、自由診療の義歯で5〜10年程度が目安です。ただし、いずれの治療法も日々の清掃と定期的なメンテナンスが長持ちの鍵となります。
Q. 保険診療の入れ歯と自由診療の入れ歯は何が違うのですか?
A. 保険診療の入れ歯はレジンという素材で作られ、コストを抑えられますが、厚みや装着感に制限があります。自由診療の入れ歯は金属床やノンクラスプなど素材の自由度が高く、快適性・審美性・耐久性に優れています。
Q. 入れ歯は慣れるまでどれくらいかかりますか?
A. 個人差がありますが、1〜2週間程度で慣れる方が多いです。最初は違和感がありますが、調整を重ねることで快適に使えるようになります。
Q. 入れ歯のお手入れはどうすればいいですか?
A. 毎日取り外して洗浄し、就寝時は外して保管するのが基本です。入れ歯専用の洗浄剤の使用をおすすめします。
Q. 入れ歯が壊れたら修理できますか?
A. はい、多くの場合、入れ歯のひび割れや破損は修理が可能です。状態によっては当日中に修理できることもありますが、大きな破損や再製が必要な場合は数日かかることもあります。できるだけ早めにご相談ください。
Q. 入れ歯が壊れたら修理にどれくらいお金と時間がかかりますか?
A. 保険診療の入れ歯であれば、軽度の破損修理は数千円程度(3割負担で1,000〜3,000円前後)で、症状によっては当日中に対応可能です。破損が大きい場合や再製が必要な場合は数日〜1週間程度かかり、自由診療の入れ歯の場合は修理内容によって料金が異なります。状態を確認してからのご案内となりますので、まずはお気軽にご相談ください。
治療に伴うリスク
- 違和感・痛み・発音のしづらさを感じることがある(調整可能だが限界あり)
- 清掃が不十分だと、口臭・カンジダ菌の繁殖などの原因になることがある
- 土台となる歯に負担がかかるため、将来的に抜歯になる場合がある(部分入れ歯の場合)
- 入れ歯を使い続けていると、歯ぐきや顎の骨が痩せていく場合がある(入れ歯の修理、作り直しが必要になる場合がある)
まとめ
義歯(入れ歯)は、失った歯を補い、噛む力や見た目、会話のしやすさを回復する治療法です。保険診療・自費診療を含め、さまざまな選択肢をご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。