歯周病治療とは?
歯周病治療とは、歯を支える骨や歯ぐきが炎症によって破壊される歯周病を改善・進行を抑えるための治療です。
歯ぐきの腫れ・出血・口臭・歯のグラつきなどの症状がある方は、早めの治療が重要です。
当院の歯周病治療の特徴
・歯周ポケット検査・レントゲン撮影による精密診断
・保険診療でのスケーリング・SRP(ルートプレーニング)に加え、希望者には自由診療にも対応
・歯科衛生士によるブラッシング指導・セルフケア指導を重視
・治療終了後に、患者さん個々のお口の状態に合わせたメンテナンスを提案し、再発防止を徹底
・予防から重度の歯周病でもブルーラジカルを用いて幅広く対応が可能(ブルーラジカル治療は自由診療となります。)
※スケーリングとは歯ぐき周りのお掃除を行う事をいいます。
※SRP(ルートプレーニング)とはは歯ぐきの中の歯周ポケットのお掃除を行う事をいいます。
※自由診療によるクリーニング(PMTC)についてはこちらへ
※ブルーラジカル治療については詳しくはこちらへ
こんな症状でお困りの方に
- 歯ぐきから血が出る、腫れている
- 歯がグラグラする、浮いている感じがする
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がってきた(歯が長く見える)
- 冷たいものがしみる、違和感がある
治療期間
- 軽度歯周病(歯肉炎〜軽度歯周炎)→約 1〜2回
- 中等度〜重度歯周病 → スケーリング・SRPを複数回に分けて行い、歯ぐきの状態の確認とチェックを挟みつつ治療(約1〜3ヶ月)
治療中の注意事項
- 治療中に一時的に歯がしみると感じることがあります
- 指定された間隔で通院しないと、治療効果が下がる可能性があります
- 治療期間中はセルフケア(歯磨き・フロス)が重要です
治療を受けられない人
- 重度の基礎疾患があり、医師の許可が得られない方
治療後の注意事項
- 治療後は一時的に歯がしみる・浮いたように感じることがありますが、多くは数日で改善します
- 治療後も継続的なメンテナンスが必要です(約月1〜6ヶ月に1回が目安)
- セルフケアやメンテナンスを怠ると再発リスクが高くなります
料金
治療内容 | 所要時間 | 費用(税込) |
---|---|---|
スケーリング(保険) | 約20〜30分 | 約1,000〜1,500円(3割負担) |
SRP(ルートプレーニング)保険 | 約30〜60分/回 | 約1,500〜3,000円(3割負担) |
※歯周病治療前に行う、検査は別途費用がかかります。
※保険適用範囲については状態により異なるため、事前にご説明いたします。
※自由診療によるクリーニング(PMTC)についてはこちらへ
※ブルーラジカル治療については詳しくはこちらへ
治療の流れ
- 初診カウンセリング・レントゲン撮影・歯周ポケット検査・診査診断
→ 骨吸収の有無・出血・歯の動揺・歯石の付着を確認 - 現状説明及び治療計画提案・説明
→ 診査診断結果を元に現状説明を行い、治療計画提案・説明 - スケーリング・SRPの実施
→ 歯石・プラークを徹底除去及びブラッシング・セルフケア指導 - 再評価
→改善が認められるか確認、再度必要な処置があれば提案 - メンテナンス・ブラッシング・セルフケア指導
→ 長期的に再発を防ぐ体制へ
よくある質問(FAQ)
Q. 歯周病を放置するとどうなりますか?
A. 歯周病を放置すると、歯ぐきの炎症が進行し、やがて歯を支える骨が破壊されてしまいます。最終的には歯が自然に抜けてしまうこともあり、全身疾患(糖尿病、心疾患、誤嚥性肺炎など)との関連も指摘されています。早期の治療と継続的なメンテナンスが非常に重要です。
Q. 歯周病は治りますか?
A. 初期〜中等度までは改善が見込めます。重度の場合も、進行を止め、症状をコントロールすることは可能です。
Q. クリーニングとスケーリングの違いは何ですか?
A. 一般的に「クリーニング」は歯の表面の着色や軽度の汚れを落とす目的で行う処置で、審美的な意味合いが強いです(PMTCなど)。一方「スケーリング」は、歯石や歯垢を除去する医療的処置であり、保険診療で行われる歯周病の初期治療に該当します。
※自由診療によるクリーニング(PMTC)については詳しくはこちらへ
Q. スケーリングとSRPの違いは何ですか?
A. スケーリングは歯ぐきの表面に付着した歯石やプラークを除去する処置で、主に歯の見える部分を対象としています。SRP(ルートプレーニング)は歯ぐきの中、見えない歯根の表面にある歯石や汚染されたセメント質を除去・滑沢化する処置です。SRPの方がより深い部分まで治療が必要な中等度以上の歯周病に用いられます。
Q. SRPは痛いですか?
A. 知覚過敏のある箇所はしみることがありますが、必要に応じて麻酔を使用できます。
Q. ブルーラジカルとはなんですか?
A. ブルーラジカルとは、専用の光感受性ジェルと青色LED光を組み合わせることで、抗菌性のある活性酸素(ラジカル)を発生させ、歯周病菌を除去する最新の治療法です。歯ぐきを切らずに、深い歯周ポケットの中まで効果的にアプローチでき、痛みやダメージが少ない点が特徴です。
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Q. 治療後も定期的に通院が必要ですか?
A. はい。再発しやすい病気のため、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
Q. メンテナンスはどれくらいの頻度で通えばいいですか?
A. 歯周病の進行度や歯ぐきの状態によって異なりますが、一般的には1〜3ヶ月に1回の定期メンテナンスが推奨されます。軽度で安定している方は3〜6ヶ月に1回の通院で経過を見る場合もあります。
治療に伴うリスク
- 治療中に一時的に歯がしみることがあります
- 治療直後に歯ぐきの出血や腫れを感じることがあります
- セルフケアやメンテナンスを怠ると再発のリスクが高まります
まとめ
歯周病は放置すると、痛みなく、歯を支える骨が破壊されてしまう「沈黙の病気」です。
歯周病で失われてしまった骨はもとの状態に戻すことはできません。
成人の60%の方が罹患しているも言われています。
そのため、早期発見・継続的なケアによって、歯を長く守ることが必要となります。